About us

ときどき思います。

世界には、読んでみたい名作がたくさんあります。

『罪と罰』
『変身』
『ハムレット』
『星の王子さま』
『老人と海』
『1984年』

名前は知っている。

でも、

「難しそう」
「長そう」
「いつか読もうと思って、そのままになっている」

そんな本も多いのではないでしょうか。

僕自身、文学には人間について考えるための大きなヒントが詰まっていると思っています。

でも、その入口が難しすぎる必要はありません。

そこで作ったのが、

7分でわかる世界文学

です。

なぜ「7分」なのか?

7分あれば、一冊の本を全部読むことはできません。

でも、

その物語が何を描いているのか。
なぜ100年、200年たっても読まれているのか。
そして、その物語が今の自分とどうつながっているのか。

そこまでなら、十分にたどり着けると思っています。

このサイトの目的は、

7分で本を読んだ気になること

ではありません。

むしろ、

7分で「この本、ちょっと読んでみたい」と思えること。

そして、

読まなくても、その作品が投げかけた大きな問いを自分の人生に持ち帰れること。

そこを目指しています。

むずかしい文学を、むずかしいままにしない

世界文学には、ものすごく面白い物語があります。

ところが解説を読んでみると、

「実存主義」
「近代的主体」
「疎外」
「象徴構造」

といった言葉が並び、作品そのものより説明のほうが難しくなることがあります。

もちろん、そうした研究はとても大切です。

でも、最初の入口ではもっと普通の言葉でいい。

たとえばカフカの『変身』なら、

「グレゴール・ザムザにおける近代労働者の疎外」

から始める必要はありません。

もっとシンプルに、

「もし、あなたが家族の役に立てなくなったら、それでも愛されるでしょうか?」

そこから始めればいい。

難しい考えを簡単にする。

でも、考えそのものを浅くしない。

それがこのサイトの基本です。

Story → Meaning → Me

「7分でわかる世界文学」では、基本的に三つの流れで作品を紹介します。

まず、

Story

何が起きたのか。

登場人物は何を望み、何を選び、その結果どうなったのか。

次に、

Meaning

この物語は、私たちに何を問いかけているのか。

そして最後に、

Me

その問いは、今を生きる自分と何の関係があるのか。

たとえば、

『変身』なら、仕事と人間の価値。

『1984年』なら、自由と監視。

『アルジャーノンに花束を』なら、知性と幸福。

『星の王子さま』なら、愛することと大切なもの。

文学は、昔の人だけの話ではありません。

時代も国も違うのに、

ページを開くと、

自分のことを言われているように感じる瞬間があります。

そこが世界文学のおもしろさだと思っています。

中学生でもわかる。でも、大人にも面白い

このサイトでは、できるだけやさしい言葉を使います。

目標は、

中学生でも理解できること。

でも、

中学生向けだけにはしないこと。

大人になってから読む文学には、子どものころには見えなかったものがあります。

家族。

仕事。

孤独。

恋愛。

お金。

老い。

後悔。

自由。

死。

同じ物語でも、人生経験が変わると意味も変わって見えます。

だから、

言葉はやさしく。問いは深く。

これを大切にしています。

あらすじだけでは終わりません

このサイトでは、結末まで紹介することがあります。

いわゆるネタバレもあります。

理由は簡単です。

文学の面白さは、

「最後に何が起こるか」だけではないからです。

むしろ、

「なぜその人はその選択をしたのか?」

「その結末は何を意味しているのか?」

「自分だったらどうしただろう?」

そこから文学は面白くなります。

ですから、作品によっては結末まできちんと説明したうえで、その先を考えます。

深く調べて、簡単に伝える

説明はシンプルにします。

でも、リサーチまで簡単にはしません。

原作。

作者の背景。

歴史。

代表的な批評。

翻訳の違い。

長く議論されてきた解釈。

そして、その作品についてよくある誤解。

できるだけ深く調べたうえで、

本当に必要なものだけ残します。

目指しているのは、

深く調べた人だからこそできる、簡単な説明

です。

ひとつの作品には、いくつもの読み方があります。

そのため、

「この作品の意味はこれです」

と一つの答えに決めつけないことも大切にしています。

文学には、答えよりも問いのほうが長く残ることがあります。

小さな「世界文学博物館」

もうひとつ、このサイトで大切にしているものがあります。

それが画像です。

それぞれの作品を、

小さな手作りのジオラマの世界

として表現しています。

カフカの部屋。

ドストエフスキーのサンクトペテルブルク。

ハムレットの城。

ヘミングウェイの海。

まるで世界文学を一冊ずつ、小さな展示ケースの中に入れていくように。

巨大で難しそうに見える名作も、

小さな舞台に置いて眺めると、

少し近く感じられる気がします。

いつかこのサイト全体が、

「世界文学の小さな博物館」

のようになったら面白いと思っています。

このサイトはこんな人のために

こんな方に楽しんでもらえたらうれしいです。

  • 世界の名作を読んでみたい
  • でも長い本は少しハードルが高い
  • 昔読んだ名作をもう一度思い出したい
  • 文学をもっと簡単な言葉で理解したい
  • 本のあらすじだけでなく「意味」まで知りたい
  • 人間や人生について考えるのが好き
  • 子どもや学生と一緒に文学を楽しみたい

全部読破する必要はありません。

気になる作品から、ひとつずつ。

7分だけ、その世界に入ってみてください。

Nick Sasakiについて

僕は昔から、

「難しいことを、もっとわかりやすくできないだろうか」

と考えるのが好きでした。

文学も同じです。

世界には、何百年も読み継がれてきた素晴らしい物語があります。

でも、その多くが、

「難しそう」

という理由だけで読まれないのは、少しもったいない。

だったら、

まず7分だけ。

物語の扉を開けてみよう。

そこから興味が湧いたら、本を読めばいい。

もっと深く考えたくなったら、さらに調べればいい。

その最初の入口を作りたいと思いました。

最後に

文学は、テストのために読むものではありません。

「名作だから読まなければならない」ものでもありません。

何百年も前に生きた誰かが、

愛したり、

迷ったり、

失敗したり、

孤独になったり、

世界に疑問を持ったりした。

その気持ちが、今の自分にも少しわかる。

その瞬間、

古い本が突然、自分の話になります。

言葉はやさしく。
物語は面白く。
研究は深く。
問いは大きく。

7分後、

少しだけ世界が違って見えたら。

それが、
7分でわかる世界文学
を作った理由です。