もし、あなたが世界でいちばん大切な人を、自分の手で殺さなければならないとしたら。しかも、その人が最後まであなたを信じていたとしたら。ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』は、そこまで私たちを連れていく物語です。けれど、この作品が本当に問いかけているのは、「ジョージは正しかったのか」それだけではありません。もっと前から始まっていた問いがあります。なぜ、一人の人間が、愛する人の人生をここまで背負わなければならなかったのでしょうか。1. … [Read more...] about 7分でわかる『二十日鼠と人間』あらすじと解説|愛だけで人を救えるのか?
大恐慌
『怒りの葡萄』を7分で解説|なぜ最後に見知らぬ人を救うのか?
子どもを失ったばかりの若い母親が、最後に救ったのは自分の家族ではありませんでした。彼女は、まったく知らない、飢えて死にかけている男に自分の乳を与えます。これはジョン・スタインベックの代表作『怒りの葡萄』の最後の場面です。なぜこの小説は、こんな衝撃的な場面で終わるのでしょうか。その意味を知るには、一家がすべてを失ったところまで戻る必要があります。物語の舞台は1930年代のアメリカ。大恐慌と干ばつの中、オクラホマで農業をしていたジョード一家は土地を追われます。主人公トム・ジョードが刑務所から故郷へ戻ると、自分が育った家はほとんど廃墟になっていました。しかし、ここには分かりやすい悪人がいるわけではあり … [Read more...] about 『怒りの葡萄』を7分で解説|なぜ最後に見知らぬ人を救うのか?

